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購買業務のデジタル化はより一層の重要課題に~Ariba 2019年のCPOサーベイ結果を発表-Ariba (2019-06-08)

Ariba Live Barcelonaの開催に合わせて6月4日に、ヴュルツブルク-シュヴァインフルト応用科学大学と共同でAribaが毎年実施しているCPOサーベイ結果の2019年版が公開されました。

今年のサーベイは、全世界の購買などの業務領域の上級職466人(昨年から微増)からの回答をまとめたものです。主要な抽出事項は以下。

・回答者の82%が、デジタル改革が昨年以上に購買業務に影響を与えると確信している
・回答者83.9%が、デジタル化が購買業務の効率を改善するのに重要と考えている
・デジタル化の目標は、業務プロセスの自動化、データ品質の向上、コスト削減の達成、コンプライアンス向上など
・しかし自社のデジタル化成熟度が競合他社を上回るとしているのは、回答者の28%に留まる
・ただし回答者の80%超は、リスクを取りに行くことに積極的な姿勢を示している
・そして成熟技術の採用はそこそこに達している。回答者の65%はクラウド型ソリューションを採用している
・一方で、新技術の採用は乏しく、機械学習、3D印刷、処方的分析(Prescriptive Analytics)ソリューションの採用は、 回答者の15%未満(ただし業種によりバラツキあり)
・多くの企業は様子見で、新技術導入方法を見極め/評価中である(考えていないわけではない)
・なお、予算の制約、データ分析の未熟さ、人材不足は、購買部門の成果達成の大きな障害になっている

そしてこの障害克服を見据えた5つの成功要因が提言されています。

1.デジタルイノベーションと変革の”波”を自社に適用する機会を見つけ出す
2.それに必要な新技術-スマートコントラクト、AI、予測分析と処方的分析、機械学習、チャットボット、RPAなど-の費用対効果を算定する
3.業務効率化やソーシング活動の実行計画を費用対効果を含めて提示し、活動予算を確保する
4.人材マネジメント戦略を策定し、職務、スキル、知識を向上を目指す
5.購買担当者の能力とノウハウを向上に寄与する分析ツール、データ・情報整備への投資を検討する

昨年の「購買の世界の次の重大事」に比べ、よりデジタル化の色合いが強くなった内容と、今年はなっているようです。

なおこのレポートとは別に、Ariba, Concur(経費精算など), Fieldglass(派遣社員などの人件費管理)の購買支出系ソリューションが、SAP Intelligent Spend Groupという1つの事業ユニットの下にまとめられることが、SAP社から4月末に発表されました。

参考)
Ariba CPO Survey 2019 (Download) - Ariba
https://www.ariba.com/resources/library/library-pages/2019-cpo-survey-results

購買の世界での次の重大事は何か~Ariba 2018年のCPOサーベイ結果を発表-Ariba (2018-05-14)
https://www.facebook.com/itscobuy/posts/1894104703954098

Intelligent Spend Management with SAP – Across All Categories
https://www.sap.com/cmp/dg/intelligent-spend-management/index.html