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政府、省庁バラバラ発注の一元化、予算ビュー徹底など、専門スタッフによる交渉などで、2025年にIT運用・改修コストを3割減へ-日本経済新聞 (2019-07-15) | ||
7月13日の日本経済新聞で「政府、IT予算を一本化 20年度予算から 運用コスト削減」というタイトルで、最新の状況が報道されました(実際には、6月4日の内閣府発表が元の記事と思われます、なお最初の報道は昨年12月の日経xTECHサイトでスクープ報道)。 政府はIT予算の一本化により、システムの維持・管理などの運用経費(約4000億円)と改修費用を、2025年予算で2020年予算比3割減にするとしています。そして削減分の費用は「付加価値の高い新たな投資に振り向け、 デジタル化の質の向上を図る」ことで、政府のIT支出総額は変わらない様子です。 政府のIT調達の不備(および改善点)として、以下のような事項が挙げられています。 ・各省庁がバラバラにITシステムを調達し、重複したシステム投資も発生していた ⇒政府CIO(内閣官房)が各府省庁の予算を統括し、要求段階から執行まで横断して管理 ・各省庁で専門知識に欠ける職員が調達を担当していた ⇒外部業者との交渉も専門的な知見を持った担当者があたる ・プロジェクト管理での段階的な予算レビューが適正に実施できてない ⇒内閣官房のIT総合戦略室がIT調達手続きを支援・監督する権限を有する 「予算要求前レビュー -予算編成段階-予算執行前レビュー 」を実施する いずれにさよ、3割のコスト削減(運用経費だけでも1,200憶円)は、滅多に出る効果ではないと思います。 参考) 政府、IT調達を内閣官房に一元化して3割コスト削減、2019年にも-日本経済新聞 (2018年12月19日) https://www.facebook.com/itscobuy/posts/2206643896033509 政府情報システムの予算要求から執行の各段階 における一元的なプロジェクト管理の強化について (参考)-内閣府 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/dgov/dai4/siryou2-3.pdf 政府情報システムの経費区分 - 政府CIOポータル http://www.maff.go.jp/aqs/sosiki/pdf/28system_ikoutyousa_besshi1.pdf |