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トヨタ、サプライヤーとの原価低減をさらに深耕化、しかし4月コスト削減は延期へーニュースイッチ他 (2020-03-31) | ||
3月26日の日刊工業新聞で、トヨタがサプライヤーと協業で進める原価低減活動に関する記事が掲載されました。 国内市場の縮小均衡(利益減少)、自動運転など新分野向けトヨタの資金需要の増加に対して、サプライヤー側も容易な原価低減ネタが無くなっている現状を踏まえながら、よりトヨタとサプライヤーとの協働での原価低減活動を深堀りしている状況が、これまで報じられているものも含めて、以下の項目が説明されています。 (鉄鋼メーカー) ・鋼材コイルの納入Max重量の引き上げ: 切断の手間軽減 ・鋼材調達の品質基準(傷の深さ基準)の緩和 ・鉄鋼メーカーの生産ライン集約 ・長さ基準を満たさない(以前は納入できなかった)特殊鋼棒材の受入量増加 ・発注内示リードタイムの半減や鋼材中継地での在庫圧縮(トヨタ生産方式(TPS)導入) (部品メーカー) ・「良品廉価コストイノベーション(RRCI)」活動の協働実施 ・ティア1の調達担当のトヨタ出向によるティア2以下の課題の協働洗い出し しかしこのような原価低減活動を強化する一方で、新型コロナウイルスの世界的な蔓延で発注が減っているサプライヤーに配慮し、トヨタが4月以降予定していた半期ごとの値下げを7月以降まで据え置くと、現代ビジネスでジャーナリストの井上久男氏が説明しています。 参考) トヨタの鈍いコロナ対策が示す「リーダー不在」という日本の大問題ー現代ビジネス(2020年3月31日) https://gendai.ismedia.jp/articles/-/71493 トヨタが「エンジン原価30%削減」の脅威のプロジェクト 新型コロナ禍でも成功するのか?ーYahoo!ニュース(2020年3月31日) https://news.yahoo.co.jp/byline/inouehisao/20200331-00170614/ |