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いすゞ感染者で工場停止、パナソニック停止検討、サプライヤー受注枯渇深刻化ー日本経済新聞他 (2020-04-13)

従業員3名(別部署勤務、感染経路不明)の新型コロナウイルス感染が確認されたいすゞ自動車藤沢工場が、消毒作業のため4月13日~17日(5日間)の稼働停止との報道が、先程ありました。

一方で4月8日には、緊急事態宣言に対応し、対象地域5府県の約30工場の生産一時停止や縮小の検討に入ったとの共同通信の報道がありました(緊急事態宣言地域は今後も拡大見込)。

最初は、中国からの部材供給途絶で始まり、販売量(需要)縮小による工場操業縮小(既に自動車各社で発生)、感染拡大による工場操業停止という、三重苦が発生している現状です。(景気落ち込みによる操業縮小は今後他業界でもありうる。)

これにより、サプライヤー各社への発注停止が生じたり、購買方針説明会など提示の発注量が大幅に減少することが想定されます。

既に「過去に受けた注文で食いつなぐ中小企業も「5月には底をつく」と、資金繰りに危機感を募らせている」とのサプライヤーの声も、4月9日の日本経済新聞で報じられています。

このような状況下、サプライヤーにしてみれば「いつどのくらい受注をもらえるのか」が重大な関心事である一方、買い手企業は容易に明確化できない状況が生じていると思われます。

そのような中で「買ってやるんだから」の高飛車な姿勢(無神経な資金貸与提案、弱みに付け込む値下げ交渉、様子見の電話や訪問など)で臨むのではなく、今後の仕事(ビジネス)見込を主体とした関係(つながり)の維持・強固化を考えるべきと思います。

参考)
いすゞ自動車 藤沢の工場で新たに2人感染 稼働停止 新型コロナ-NHK (2020年4月13日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200413/amp/k10012384091000.html

パナソニック、工場の停止検討、感染防止へ5府県30拠点ー共同通信(2020年4月8日)
https://this.kiji.is/620568719447098465?c=39546741839462401

自動車各社で広がる一時帰休、生産停止が長期化, 内外で雇用調整、関連企業への波及懸念ー日刊工業新聞(2020年4月10日)
https://newswitch.jp/p/21840

中部の中小製造業、5月にも受注枯渇懸念 資金調達急ぐー日本経済新聞(2020年4月9日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57817510Y0A400C2L91000/