調達購買関連 最新トピックス |
ボルト不足は解消したが、パソコンの供給が逼迫、CPU不足に加えて中国部品供給が細り、テレワーク需要ー日本経済新聞他 (2020-04-15) | ||
東京五輪の建設用途に加えて不足懸念の仮需が発生し、各種工事の遅延要因になっていた高力ボルトの需給逼迫(2018年夏から継続)の状況が、国土交通省の3月調査で「やや緩和」に好転したことが、3月20日の日刊工業新聞で報じられています。 しかし反対に需給逼迫が厳しくなってきているのがノートパソコンです。この状況について、4月10日に日本経済新聞が「パソコン供給追いつかず 在宅勤務と部品調達難で」の題で報じました。 こちらもインテルのCPU不足(新世代CPU需要見込みの誤りと10nm生産プロセスの立ち上げ失敗に発端)が2018年夏から発生し、その後も供給が追いつかない状況が発生していました。インテルはPC用プロセッサで約80%、サーバー用プロセッサで約96%の市場シェアを持つ企業です。 それに対して、2019年11月に謝罪と2020年内には何とかすることが表明されていました。 そこに新コロナ禍で中国からの部品供給が困難になり、調査会社ガートナーの4月13日発表によると、2020年第一四半期のパソコン出荷台数は前年比12%ダウンと、2013年以来最大の落ち込み。 ところがテレワーク需要から、調査会社BCNの調査結果では4月第1週(3月30日~4月5日)のPC販売台数は前年比109.0%に急増したとのこと(その他のデータは日経記事からも把握で来ます)。 その結果、欲しいパソコンがなかなか手に入らない事態が発生しているようです。2018年夏から需給逼迫が生じていた2つの品目ですが、行く末の明暗が分かれたようです。 参考) 高力ボルトに落ち着き 需給「やや逼迫」に改善 国交省ー日刊工業新聞 (2020年3月19日) https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00538890 世界のPC出荷、13年以来最大の落ち込み-新型コロナで供給網に支障ーブルームバーグ (2020年4月14日) https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-13/Q8QZ6UT1UM1Y01 新型コロナの影響で第1四半期のPC需要は急増したが出荷数は減少ーTech Crunch (2020年4月13日) https://jp.techcrunch.com/2020/04/13/2020-04-11-canalys-finds-pc-demand-surged-in-q1-but-shipments-lagged-due-to-supply-issues/ 緊急事態宣言でテレワーク特需発生!? 4月第1週のPC市場は前年比109%に急伸=BCN (2020年4月12日) https://www.bcnretail.com/market/detail/20200412_167693.html |