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日本電産、コロナ影響も「10年に1度の大掃除のチャンス」、徹底したコストダウンや部品内製化などを表明- NHK他, 日本電産決算発表資料 (2020-04-30)

4月30日の決算発表会で、日本電産の永守重信会長が、新型コロナウイルスの影響は少なくとも1年間は続くという認識を示す一方、サプライチェーンの見直しなどに取り組み、企業体力を強化し、業績を伸ばすチャンスとの考えを示したと、報じられています。

決算発表会の席では、「1年間は続くだろう。もっと早く収束するという考え方は甘い。長引くということは、競争力があるところが生き残る」「10年に1度の大掃除のチャンス」「まったく価値の無い建屋にかかっている保険とか、使っていない装置の定期点検費用とか、固定費の圧縮をどんどんやる。車載・家電分野ともに収益率で3~4%改善させたい。コロナがきたことをきっかけに一気に改善したい」といった言葉が並んだとのことです。

決算説明会プレゼンテーション資料を見ると、「20年度1Qは緊急措置を発動:新型コロナ禍に端を発する非常時態対応を通じて企業体質を更に強化し、反撃に備える (13ページ)」の表題の下に、2つの次の緊急対応方針が示されています。
・仮に売上⾼が半分になっても⾚字にしない。グループ全社員 が⼀枚岩となったトップダウン経営。
・Cash is King! による徹底したコストダウンを実現する。

また14ページには「HDDモータのサプライチェーンにおいて⼀部混乱が⽣ じるなか、内製化による善処」ともあります。

一方で、今後は「WPR4 を始動( WPR プロジェクト再強化)(16ページ以降)」が示され、17ページには、材料費の低減の3つの施策として「サプライチェーンの抜本見直し」「部品内製化の拡大」「グローバル共通購買の⼀層促進」が挙げられています。

参考)
2020年3月期決算説明会プレゼンテーション資料
https://www.nidec.com/-/media/www-nidec-com/ir/library/earnings/2020/FY19Q4_1_jp.pdf

日本電産 コロナ影響1年は続くーNHK
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200430/2000029154.html