調達購買関連 最新トピックス |
ガートナー、2020年のSupply Chain Top25を発表、Cisco Systemが首位、Aribaba躍進-Gartner (2020-05-30) | ||
調査会社のガートナーが毎年発表しているSupply Chain Top25の2020年分(The Gartner Supply Chain Top 25 for 2020)が5月20日に発表されました。過去からサプライチェーンの優良企業を知るレポートとして定評があり、Google検索でも要約した内容が特別表示される、注目されてきたレポートです。 なお、2020年には以下の集計方法の変更が行われました。 ・流動資産の実態把握方法を変更 ROA(Return on Assets)からROPA(Return on Physical Assets)へ指標を変更するとともに、在庫回転率のウエイトを10%から5%に削減 ・ESG(Environmental, Social and Governance)指標のウエイトを10%から15%に増加 Top25の中で目立つのは、2019年から登場し、さらに順位を伸ばしたAribabaで、点数ウエイトが増したESGスコアがゼロ点にも関わらず7位につけています(独身の日セールなどのあれだけの荷量を捌いている実力ですので) ===== 2020年は、以下の結果になっています。 別格(マスター) Amazon, Apple, McDonald's, P&G, Unilever 1.Cisco Systems (←[5]←[3]←[4]←[7]) 2.Colgate-Palmolive (←[1]←[4]←[9]←[13]) 3.Johnson & Johnson (←[8]←[18]←[13]←[21]) 4.Schneider Electric (←[11]←[12]←[17]←[18]) 5.Nestlé (←[3]←[7]←[7]←[10]) 6.PepsiCo (←[4]←[8]←[11]←[15]) 7.Alibaba (←[13]←[外]←[外]←[外]) 8.Intel (←[6]←[5]←[6]←[4]) 9.Inditex(Zara) (←[2]←[2]←[3]←[6]) 10.L’Oréal (←[15]←[15]←[20]←[19]) 11.Walmart (←[14]←[20]←[18]←[16]) 12.HP Inc. (←[7]←[14]←[19]←[17]) 13.Coca-Cola (←[20]←[22]←[14]←[9]) 14..Diageo (←[12]←[16]←[23]←[外]) 15.Lenovo (←[外]←[外]←[24]←[25]) 16.Nike (←[16]←[6]←[8]←[11]) 17.AbbVie (←[外]←[外]←[外]←[外]) 18BMW (←[25]←[25]←[22]←[22]) 19.Starbucks (←[9]←[10]←[10]←[12]) 20.H&M (←[16]←[16]←[5]←[5]) 21.British American Tobacco (←[外]←[外]←[外]←[外]) 22.3M (←[17]←[11]←[12]←[14]) 23.Reckitt Benckiser (←[外]←[外]←[外]←[外]) 24.Biogen (←[外]←[外]←[外]←[外]) 25.Kimberly-Clark (←[外]←[21]←[21]←[24]) ※カッコ内は、2016年からの順位の変遷を示します。 返り咲きを含め、Lenovo、AbbVie、British American Tobacco 、Reckitt Benckiser、Biogen、Kimberly-Clarkが昨年からの新顔としてリストに載りました。 一方で、選外となったのは、以下の6社です。 ・Novo Nordisk (←[18]←[13]←[外]←[外]) ・Home Depot (←[19]←[23]←[外]←[外]) ・Samsung Electronics (←[21]←[17]←[25]←[8]) ・BASF (←[22]←[19]←[16]←[20]) ・Adidas (←[23]←[24]←[外]←[外]) ・Akzo Nobel (←[24]←[外]←[外]←[外]) 調査からの判明事項として、以下が挙げられています。 ・今年のサプライチェーンリーダー企業の特色は、ESG重視、ビジネスモデル変革、デジタル・オーケストレーター(連動した包括的デジタル活用)であった。 そして推奨事項は以下の3点です。 ・顧客、従業員、パートナーにグローバルサプライチェーンでのESG推進を促していく ・場合によっては、新興企業の買収などで新たなDNAを入れて、現状を打破することも重要 ・社内の優秀な人材と、専門的なスキルと技術を持つ外部のパートナーの双方による迅速でオープンなイノベーションに投資し、デジタルオーケストレーションの文化を組織内に創造する 今年は白書(White Paper)として提供され、各企業へのコメントもしっかりとついていますので、読みごたえが利あります。興味ある企業を拾い読みしてみるのもお勧めです。 参考) ガートナー、2019年のSupply Chain Top25を発表、今年も日本企業は選出なし-ガードナー (2019年5月20日)-It's購買系 https://www.facebook.com/itscobuy/posts/2444173422280554 ガートナー、2018年のSupply Chain Top25を発表、日本企業は引き続き選出なし-ガードナー (2018年5月20日)-It's購買系 https://www.facebook.com/itscobuy/posts/1899382263426342 |