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購買・資材調達職の給与、微減で556万円、順位は91位に後退-マイナビ (2020-06-22) | ||
マイナビ転職 モデル年収平均ランキング2020年版が発表され、購買・資材調達職の給与は微減556万円に(前年比▼16万円)、発表312職種中91位との結果になりました。 2020年4月〜2020年3月の1年間にマイナビ転職に掲載された求人の「モデル年収例」から平均値を算出したもので、312職種のうち600万円台以上が全体の約15%、400万円〜500万円台が約80%ですので、平均以上の金額です。ただし、2019年に比べて600万円台以上が増加傾向にあるとのことで、その上昇のトレンドには乗り切れていないところがあります。 とはいえ順位では、2014年の48位には届いていません。景気後退が顕著になってきたところで、今後どうなるのでしょうか(一般に、好況時は下がるけど、不況感が漂いだすと上がってくる傾向があるようです)。 また、参考値として、小売業のバイヤーが主体の「仕入れ・バイヤー 」職はやや増加傾向です。 以下に2020年度および過去年度の発表値を並べます。 2020年度(調査対象 312職種, 調査期間:2019年4月1日~2020年3月31日) 購買・資材調達 91位 556万円 仕入れ・バイヤー 200位 489万円 2019年度(調査対象 311職種, 調査期間:2018年4月1日~2019年3月31日) 購買・資材調達 66位 572万円 仕入れ・バイヤー 238位 457万円 2018年度(調査対象 316職種, 調査期間:2017年4月1日~2018年3月31日) 購買・資材調達 203位 483万円 仕入れ・バイヤー 125位 522万円 2017年度(調査対象 316職種, 調査期間:2016年4月1日~2017年3月31日) 購買・資材調達 161位 506万円 仕入れ・バイヤー 88位 547万円 2016年度(調査対象 336職種, 調査期間:2014年1月1日〜2015年12月31日) 購買・資材調達 168位 496万円 仕入れ・バイヤー 153位 502万円 2014年度(調査対象 134職種, 調査期間:2007年4月1日 ~ 2013年6月30日) 購買・資材調達 48位 540万円 仕入れ・バイヤー 85位 492万円 ※「仕入れ・バイヤー」には小売業の仕入れ・バイヤーが主体に思われます。 また「購買・資材調達」には発注(Order-to-pay)業務などが混じっている可能性があります。 === 一方で米国の賃金調査(Annual ISM Procurement Salary Report 2020)の速報記事が、6月17日に出ました。 3年連続で上昇とのことで、2019年は3.3%上昇と、2018年の1.6%の2倍の増加率になり、全体平均で123,226ドル(約1,350万円)とのことです。 CPOなどの購買本部長クラスは25万ドル前後になる一方で、新人は7万5千ドル前後と差があります。 日本でもジョブ型雇用など、役割と業績に連動した報酬制度に採用に連れて、同様の傾向に近づくのではと思います。 参考) Supply Chain News: Annual ISM Procurement Salary Report Released-Supply Chain Digest (2020年6月17日) http://www.scdigest.com/ontarget/20-06-17_annual_ism_procurement_salary_survey_2020.php?cid=16909 |