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本当に頑張っているサプライヤーを見殺しにはできない...自動車業界「助け合いプログラム」始動ーニュースイッチ(日刊工業新聞) (2020-07-28) | ||
6月23日に発表された自動車業界サプライヤーに資金融資を行う「助け合いプログラム」の本格化に際して、日刊工業新聞が「潮流 自動車産業/助け合いプログラム」として4回に分けて報じました。 このプログラムは、日本自動車工業会(自工会)[自動車メーカーが会員]が三井住友銀行に預け入れている預金20億円を担保に信用保証することで、自動車自動車部品工業会(部工会)、日本自動車車体工業会(車工会)、日本自動車機械器具工業会(自機工)の会員企業[サプライヤーが会員]に対し、迅速に1億円までの短期融資(期限1年)を、三井住友銀行から行わせるスキームです。 さらに融資先の審査には、財務諸表の状況に加えて、自工会がその技術力・技能、現場力などの業界内での位置づけを「目利き力」で評価するとしています。 資金ショートによるサプライヤーの倒産防止のセーフティネット策ですが、業界としての取り組みになっているところに特色があります。その背景には、清水哲太・元トヨタ副社長が日本経済新聞のインタビューに答えて「ものづくり保護 トップメーカーは積極支援を」の考え方があるようです。 さらに、買い手企業が自社資金を直接貸し付けるのではなく、自社預金を担保に銀行融資を進める方式にも特色があると思います。 自動車産業では、例えば韓国の場合、6割の自動車サプライヤーが従業員の解雇を実施し、72%が流動性の危機に直面しているとの報道があるような状況です。 参考) 日本自動車工業会、資金調達支援に向けた「助け合いプログラム」を発足 http://release.jama.or.jp/sys/news/detail.pl?item_id=1929 潮流 自動車産業/助け合いプログラム(1)自動車一丸、技術・現場守るー日刊工業新聞(2020年7月22日) https://www.nikkan.co.jp/articles/view/565401 潮流 自動車産業/助け合いプログラム(2)試される日本の“屋台骨”ー日刊工業新聞(2020年7月23日) https://www.nikkan.co.jp/articles/view/565665 潮流 自動車産業/助け合いプログラム(3)トップダウンで決意示すー日刊工業新聞(2020年7月27日) https://www.nikkan.co.jp/articles/view/565809 潮流 自動車産業/助け合いプログラム(4)サプライヤー「心強かった」ー日刊工業新聞(2020年7月28日) https://www.nikkan.co.jp/articles/view/565918 サプライチェーン守れ(4)トヨタ自動車元副社長 清水哲太氏 ものづくり保護 トップメーカーは積極支援をー日本経済新聞 (2020年7月22日) https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61725280Q0A720C2TJ2000/ Korean auto crisis: 60% of suppliers facing streamline, 70% liquidity crisis-Pulse (Maeil Business News Korea) (2020年7月17日) https://pulsenews.co.kr/view.php?year=2020&no=729332 |