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新世代サプライヤーマッチングサービスにドコモが参入、購買の役割分担再定義につながるかもー日本経済新聞他 (2020-08-07)

7月27日に、NTTドコモ(5G・IoT ビジネス部 )がサプライヤー・マッチングサービスに進出し、中小製造業と製造メーカーの間を仲介する「製造業受発注マッチングプラットフォーム」のトライアルサービスを8月3日から開始する旨の発表がありました。

買い手企業が提示した仕様に対し、登録してあるサプライヤーの中からそれに対応できるサプライヤーをAI機能も活用して識別し、さらにそのサプライヤーからの見積が返される仕組みとなる模様です。加えて、手響されるプラットフォーム経由で、発注から支払までをトータルサポートするとされています。
対象は、試作や少量生産品としています。

この分野は、すでに図面を送ると、サプライヤーからの見積が取得できるCADDi(キャディ)とmeviy(ミスミ)が競争を繰り広げていますが、新たなサービスが追加されたことになります。

第1段階のサプライヤーマッチングサービスが見本市の開催、第2段階の把握サプライヤーの紹介-地方銀行の取引先紹介(ビジネスマッチング)サービスやAribaのAribaネットワークの開放(Ariba Discovery)など-のように取引先紹介(ビジネスマッチング)サービスは進んできたように思います。
それをさらに進めて、具体的な要件がある購入案件に対して、発注可能な取引先をマッチングするところまで、デジタル技術の利点を活かしたマッチングサービス提供が勃興してきているように思われます。

そして細々として玉が掛かりがちな試作や少量生産品を担当してもらえるのは、ありがたいサービス内容と思われますが。もう1うの観点としては、これまで購買部門が担当してきたソーシング業務のデジタルによる中抜きにもつながってきます。

参考)
ドコモ、「製造業受発注マッチングプラットフォーム」のトライアルサービスを開始
https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/news_release/topics_200727_00.pdf
https://iotnews.jp/archives/156989

CADDi(キャディ) vs. meviy(ミスミ)競争激化, そして板金調達の”購買抜き”はさらに加速か?!-日刊工業新聞他 (2019年6月30日)
https://www.facebook.com/itscobuy/posts/2518429524854943