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自動車部品メーカー各社、調達網見直し状況の報道相次ぐー日本経済新聞、SankeiBiz (2020-08-31)

8月27日の日本政府の未来投資会議でもサプライチェーン強靭化が取り上げられましたが、8月中下旬に自動車部品メーカーの調達網見直し動向の報道がありました。

8月14日の日本経済新聞では、エフテック、ニチコン、ヨコオ(8月27日の未来調達会議のヒアリング先でもある)、東プレ、アルファの対応事例が報じられました。概要は以下になります。

・エフテック: フィリピン生産の日本向け製品の一部を熊本などに国内回帰
・ニチコン: フィルムコンデンサーを中国とともに国内の長野でも並行生産
・ヨコオ: 中国とベトナムに続く生産拠点を東南アジアに設置

・東プレ:これまで持っていなかった在庫を2日分保有
・アルファ: 在庫を10日分積み増し

このように、従来は在庫を持たなかったプレスや機械部品サプライヤーにも、ホンダは在庫保持を促していくが、在庫コスト負担方式は今後の課題となる。
一方で、スズキ、SUBARU、マツダは牽制車メーカーが在庫保有する検討も進め始めた。

また、8月18日のSankeiBiz(サンケイビズ)には、豊田合成の事例が掲載され、Rescueシステムで直接取引先より先を終えるトヨタでも、新コロナ禍のような全世界的同時発生の場合には、在庫を持つ検討を背座右を得ないのではとの、トヨタ系部品メーカー幹部の発言が掲載されています。

参考)
世界一斉停止の「シナリオなかった」 生産死守へ新調達網模索 - SankeiBiz
https://www.sankeibiz.jp/business/news/200818/bsc2008180500001-n1.htm