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調達分野のDXは企業が最も重要視している領域の一つとの調査結果を発表-MonotaRO (2021-04-15)

工業用間接資材などのネット通販大手のMonotaRO(モノタロウ)から、企業のデジタル変革(DX)化に関する調査「2021年DX等に関するアンケート結果ご報告書」(回答数:128)が4月9日に発表され、その要点がプレスリリースで発表されました(レポートは別途ダウンロードURLの連絡を依頼可能)。

レポートの趣旨としては、「2020年新型コロナウィルス流行に伴う変化の実態と2021年以降の展望に関する調査」として、「コスト削減」に次ぎ、企業の関心が高い「デジタル化の促進」にも焦点をあててアンケート調査したとのこと。

■2021年以降に企業が重視するのはどの点か
「収益性向上(コスト削減)」が73.4%とトップで、それに次ぐ「デジタル化の促進」や「売上/シェア拡大」はそれぞれ5割弱。

■DX推進の優先順位が高い業務領域はどこか
「調達」「営業/マーケティング」が46.9%で同率1位。

■間接材購買の課題解決に向けた取り組み
トップは「購買物品のコスト削減」(59.4%)だが、2位「発注/請求フローのDX化による業務コスト削減」(42.2%)、3位「オンライン調達の採用及び集約化」(39.5%)とデジタル化関連となった。

MonotaRO(モノタロウ)ユーザーが調査先と想定されるため、購買関係者が多くなっている状況が反映された結果になっている危惧もありますが、興味深い傾向にも思えます。

なお、海外のレポートでは、調査会社Forrester が3月11日に発表した「Procurement Plays A Key Role In Restoring Growth」で同様の傾向(半数以上の企業が購買への投資を増やすなど)を報じ、またいくつかのことなる調査観点も収録されていますが、日本国内での調査の方が身近と思い、MonotaROのものを中心に紹介しました。

参考)
Procurement strategies shifting to restore growth post-COVID-19, reveals Ivalua research-Forrester
https://www.ivalua.com/newsroom/procurement-strategies-shifting-to-restore-growth-post-covid-19-reveals-ivalua-research/