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セールスフォースがサプライヤーに温室ガス削減目標設定を義務付け、アップル以外にダイムラー、シーメンスなどでも拡大中-Reuter (2021-04-30)

セールスフォースがサプライヤーとの契約条項に「科学的根拠に基づく炭素排出量の目標値を設定し、排出量を削減するための計画を立て、カーボンニュートラルな状態でサービスを提供し、報告義務を果たす」ことを加えることが4月29日に発表されました。ソフトウェア会社のセールスフォースでは、出張の交通手段などでの温室ガス排出があることから、例えば企業契約先の航空会社にこの契約条項を適用するとのことです。

カーボンニュートラルに関しては、アップルが2030年までを達成目標に、110社が再エネ電力切替に着手との報道が先日ありました。さらに、3月9日には自動車メーカーのダイムラーのサプライヤーの半数の約1000社が、2039年までのサプライチェーンのカーボンニュートラルに向けて、カーボンニュートラル部品の供給に移行することに同意したと報じました。

また同じドイツ企業では、電機のシーメンスの「Carbon Reduction @ Suppliers」プログラムの約100社のサプライヤーへの本格展開も2021年度に予定されています(2018年から取り組み開始)。

このような海外企業の動向が次々と出てくる中、まだ制度面などの確定ができていない状況もありますが、日本企業も間もなく取り組みを考えなければならなくなるのではと思います。

参考)
Salesforce Urges Suppliers to Reduce Carbon Emissions, Adds Climate to Contracts-Salesforce (2021年4月29日)
https://www.salesforce.com/news/stories/salesforce-urges-suppliers-to-reduce-carbon-emissions-adds-climate-to-contracts/

Half Daimer Suppliers Commit to Carbon Neutral-Just-Auto (2021年3月9日)
https://www.just-auto.com/news/half-daimler-suppliers-commit-to-carbon-neutral_id200688.aspx

"Carbon Reduction @ Suppliers"-Siemens
https://new.siemens.com/global/en/company/sustainability/sustainablesupplychain/carbon-reduction-suppliers.html