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トヨタ、サプライチェーン上在庫のデジタル把握や発注サイクル/買取保証期間の変更を検討、安定確保に向けてさらに強化へ-日本経済新聞(2021-05-15)

「なんとか乗り切れそうだ」と半導体調達の成功事例とみなされているトヨタですが、そのさらなる改善方向性を5月12日の日本経済新聞が伝えています。

調査会社の月間生産データでも、コロナ禍の生産落ち込みが少なく、早期に回復していること示されているトヨタですが、現在の状況、さらには今後の改善の方向性として2点が示されています。

1つ目はデジタル技術を使い普段から供給網全体で在庫を管理する仕組みを検討するとのこと。トヨタは既にサプライチェーン連携システム「レスキュー」を有し、サプライチェーン上のサプライヤー稼働状況を把握できていましたが、さらサプライヤー在庫や輸送中在庫のサプライチェーン全体の在庫可視化ができるデジタルシステムを構築するとのこと。

2つ目は、半導体を2~3年先を考え年単位で調達枠確保とのこと。年間や四半期先の生産計画を示すだけでなく、引取責任もある発注のように確保するような発注方式の見直しも検討するようです。

現在の成功事例(ベストプラクティス)のさらに先の姿として、興味深く思えます。