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サプライヤー満足度低位常連の日産が、共同開発部品の開発費のサプライヤー分の補償制度を設置へ (2021-07-15) | ||
北米のサプライヤーの満足度調査「北米自動車メーカー・サプライヤー指数(WRI)」の最新版(2021年版)が5月17日に発表され、例年通り、トヨタとホンダが上位を占めました。一方で、日系の中では、日産のみがFCAと下位グループを形成する状況が継続しています。 このように継続しているということは、ある意味では、それが日産のサプライヤーとの付き合い基本姿勢/基本戦略のようにも思えます。密接に連携する(そのためには労力もコストも必要)ではなく、距離を置く購買基本方針を維持していると見ることもできると思います。 その日産が、「アライアンスストラテジックパートナー(ASP)」という仕組みを作り、その認定サプライヤ-と共同開発しながら、製品採用(発注)が見送られたり、発注時期が遅れたりでサプライヤーに損害が発生した部品について、費用を補償する制度をスタートすることが、7月6日の日本経済新聞で報じられました。 日本では、自動車メーカーに限らず多くの企業で、「状況を見て事後調整」扱いで契約で明文化されていない場合が多い補償制度です。しかし、日本の自動車メーカーで明確な補償取り決めを行う事例となること、およびサプライヤー満足度が継続して低い企業がこのような施策を打ち出しているところは、購買業務の参考事例として留意しておく必要があるように思われます。 参考) How does Toyota stay number one for SRM?-CIPS( Supply Management) https://www.cips.org/supply-management/news/2021/may/how-does-toyota-stay-number-one-for-srm/ North American Automotive OEM Supplier Working Relations Index (WRI) Working Relations Index® Study-Plante Moran https://www.plantemoran.com/explore-our-thinking/areas-of-focus/working-relations-index-study トヨタ、2020年上期は国内サプライヤーに値下げを求めず、北米自動車メーカー・サプライヤー指数はトップ独走-ニュースイッチ(日刊工業新聞)他 (2020年6月30日) https://www.facebook.com/itscobuy/posts/3339109569453597 |