調達購買関連 最新トピックス |
武田薬品、コスト削減1年前倒し達成、豊田合成、幹部がサプライヤー経営相談を担当-日本経済新聞他 (2021-07-15) | ||
日本企業関連で、2件の事例が報道されました。 まずは武田薬品工業です。購買活動の見直しや拠点の集約を想定以上に早く進んだ結果、シャイヤー統合後のコスト削減目標を1年前倒しで達成できたとの報道がありました。そしてそれに大きく寄与したのが購買活動の見直しとのことです。具体的には、サプライヤー40社超が参加する会議「パートナーバリューサミット」を導入し、経費削減をサプライヤーと進め、7億ドル超の削減(削減総額の3割)を達成とのこと。 武田薬品工業はグローバル化を積極的に推進していることで様々な声もあるようですが、2016年の発表のように、グローバル組織体制をいち早く導入し、購買改革を進めてきた企業であり、重要な参考事例になると思います。 もう一つは、豊田合成です。サプライヤー経営者と買い手企業の幹部が懇談し、経営アドバイスを行う制度は他社でもありましたが、記事ではより具体的に「経営困りごと相談室 あひ(い)かたらひ(い)」を設けて、宮崎直樹取締役(前会長)などが相談員となって対応していると報じられています。その際の注意点として「直接の取引の話は持ち込まない」なども示され、参考事例になると思われます。 参考) 社長の悩み、相談乗ります 豊田合成、取引先中小を支援-中日新聞(2021年7月15日) https://www.chunichi.co.jp/article/291229 武田薬品工業: The CPO’s expectations of a Procurement CoE – What we aspire to become - Procurement CoE Club (2016年2月16日) http://thecoeclub.com/img/presentation/dean-bennett.pdf |