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製造業の7割超で"悩み"の原価上昇、4割弱が部材不足で生産抑制、関心の高まりはCSR調達とサプライチェーン見直し-ニュースイッチ(日刊工業新聞社)他(2021-09-16)

■『2021年08月 調達材料の逼迫状況におけるアンケート』(A1A株式会社)
RFQクラウドのA1Aが実施した「調達材料の逼迫状況におけるアンケート」結果が発表され、日刊工業新聞などで記事になりました。その結果は以下。
・回答社の7割強で購入価格が上昇するも、5割超は価格転嫁できず、利益を削る状況に陥っている
・さらに回答者の4割弱が、材料不足で生産(売上)が抑制されている
(トヨタ減産などが報じられていますが、全産業での影響もわかります)
・逼迫している品目としては、半導体関連に加えて、樹脂材料、鋼材でも逼迫(品目明細も添付)
・企業それぞれで対策を行うものの、回答社の2割は対策効果を出せていない

A1Aはスタートアップ企業ではありますが、アンケートの回答選択肢も適切で、短期間に79社から回答を集め、その結果を整理した有用なレポートにまとめて発表しています。

参考)
製造業の7割「製造原価が上昇」 新興調査-日本経済新聞(2021年9月7日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC02EVJ0S1A900C2000000/

「対応策の改善効果出ず」が約2割、半導体や樹脂などの材料調達アンケート-MONOist(2021年09月07日)
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2109/07/news090.html

半導体・樹脂・鉄鋼材の逼迫により約7割の企業で製造原価に影響-A1A (プレスリリース)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000042281.html

■『日本企業の経営課題2021』(日本能率協会)
一方で、日本能率協会はKAIKA部門が例年実施している「日本企業の経営課題2021」が9月8日に発表になりました。この調査は、購買領域に限らず経営全般に対して行われていますが、調達・購買領域の課題では「持続可能な(CSR)調達の推進・コンプライアンスの遵守(34.0%, 第2位)」と「サプライチェーンの総合的見直し(24.2%,第6位)」の2つが、前年よりも比率を上げた課題項目となっています。

参考)
『日本企業の経営課題2021』  調査結果速報 【第1弾】 当面する経営課題として「人材強化」「売り上げ拡大」の重視度が高まる-日本能率協会(プレスリリース)
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000002.000016501&g=prt