調達購買関連 最新トピックス |
次は何が不足? 見通し不良の中、部材調達難での突発的生産停止は今後もしばらく続きそう-ニュースイッチ(日刊工業新聞) (2021-12-22) | ||
需給緩和傾向の報道が出始めたかと思えば、トヨタ、ホンダなどの工場一部停止が突然報じられます。また、半導体に加えて樹脂不足(特にナイロン原料のPA樹脂)も明記されるようになり、それを使うコネクタなどの不足も大きな影響を及ぼしています。 PA樹脂は、2019年の逼迫後に平衡改善も、今年冬のテキサス寒波の工場停止で供給が悪化し、そこに輪をかけた需要急回復で、さらに不足が顕在化してきているようにも思えます。 このような状況を受けて、トヨタが、先が見通せないことを理由に2022年の生産計画のサプライヤー提示を1か月延期するとの報道も出ました。 感染拡大、需給逼迫に加えて、確保分を食いつぶすと突如困難に陥る場合もあるようで、次は何? アルミ副原料(マグネシウムや金属シリコン)??など憶測が飛んでいたりします。 10月末には、日経クロステックが「不足している部品・材料の一例」を報じましたが、この逼迫状況は、さらに新たな品目を追加しつつ、年を越しそうです(価格高騰は言うまでもなく)。 その中で、半導体装置(ディスコなど)やリンナイ(給湯機)などの対応事例の報道も出てきてます。「大変だ!大変だ!世間一般は在庫積み増し」で拙速に至ると後々に問題を残すことにもなりかねません。足元の緊急対応をしながらも大局的な視点で対する、両方の立場が重要に思えます。 参考) トヨタ稼働停止6工場に 12月、ホンダ鈴鹿1割減産‐産経新聞(2021年12月18日) https://www.sankei.com/article/20211218-D2TXEHGXNFNHFOP77PXT4DMIQQ/ トヨタ、1月も国内5工場で一時稼働停止 2万台に影響‐日本経済新聞(2021年12月20日) https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD2060J0Q1A221C2000000/ 研究・開発の遅れにも、独自調査で分かった部材不足の深刻さ-日経クロステック(2021年10月27日) https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00138/102600904/ リンナイが給湯器部品の調達再編、コスト高よりも重視したリスク分散‐ニュースイッチ(日刊工業新聞)(2021年12月13日) https://newswitch.jp/p/29977 もっと稼げたのに…部材足りぬ半導体装置、調達先との連携で明暗‐ニュースイッチ(日刊工業新聞)(2021年12月13日) https://newswitch.jp/p/29919 [海外状況:ドイツ] 続く部材の逼迫、多くの国内製造業企業に影響(ドイツ)-JETRO(2021年12月21日) https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/12/b69e03975ce21810.html |