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GEP社が2022年予測レポートで、ビジネス/マクロ経済トレンド予測に基づく、今年の7つの重点取組テーマを発表 (2022-01-31) | ||
購買コンサルティグ/アウトソーシング会社のGEPが、「2022年の購買見通しレポート(GEP Outlook 2022: Supply Chain & Procurement」を発表しました。大幅に体裁が変更された2021年版を引き継いだ格好で、例年同様に総合的な内容で一読の価値があると思われます。 まずレポートの前文とエグゼクティブサマリーでは、以下が示されます。 ・サプライチェーンの話が役員室や家庭にまで入り込むようになった。これを好機とすべきだ。 ・2年間のパンデミック中の部分改善に留まらず、抜本改革を考える時が来た。 ・ただし正常化への道はまっすぐではない。分析的推論(左脳)と創造性(右脳)のバランスでの対応が重要だ。 そのうえで、前提となる5つのビジネス・マクロ経済トレンドと、それを受けた7つの取組テーマが示されています。 === ■2022年のグローバルのビジネスおよびマクロ経済トレンド (Global Business and Macroeconomic Trends for 2022) 1.世界の成長予測は前年より鈍化し、不確実性が増している 2.原油価格は低下傾向の横ばいと思われる 3.金利は欧米で上昇傾向に転じそうである 4.雇用は米国で人手不足になるが、グローバルではまだパンデミック前以下と予想 5.米国、ユーロ圏、英国などの先進国のインフレ(物価高)が継続 ■2022年の7つの取組みテーマ(Eight Leadership Themes for 2022) 1.景気回復で投資余力が生じるが、投資に当たってはESGへの配慮が重要 2.パンデミック起因の連鎖的混乱への的確な対応が重要 ・供給サプライチェーンの可視化と1点集中ボトルネック部分の解消 ・供給不足品の使用削減に向けた部門横断での製品構成や仕様見直し 3.効率性のみから効率的な柔軟性へとサプライチェーンを再構築 ・サプライチェーンネットワークの再構築 ・デジタル化による、効率だけでない業務エクセレンスの追求 ・可視性の向上 4.グローバルとローカルの最適サプライチェーンミックスの追求 ・長すぎるサプライチェーンの短縮とローカル化 ・ハイブリット化((グローバル-ローカルの最適化) 5.サプライチェーンプランニングソリューションでの企業競争力向上 ・新しいデジタル・プランニング・ツールの選択と導入 -専門家の支援を活用し、新プロセスと体制を設計 -経営陣の巻き込みと従業員の移行への配慮 -運用に必要なデジタル人材の確保 6.ESG目標を推進するための革新的な取り組み ・バリューチェーン全体における新しいアプローチの採用 ・テクノロジーによるESG目標の推進 ・ESG KPIの完全な可視化 7.人材の確保と定着の革新的人材戦略の再構築 参考) GEP社が2021年予測レポートで、ビジネス/マクロ経済トレンド予測に基づく、今年の8つの重点取組テーマを発表 (2021年1月23日) https://www.facebook.com/itscobuy/posts/3939488212749060 |