購買・資材調達職の低迷は継続(年収も平均比52万円マイナス）、時勢に合わせたキャリアのあり方の見直し時期かも-マイナビ (2022年7月31日)

購買・資材調達職の低迷は継続(年収も平均比52万円マイナス）、時勢に合わせたキャリアのあり方の見直し時期かも-マイナビ (2022-07-31)
マイナビ転職モデル年収平均ランキング2022年版が発表されました。調査結果は、2021年4月～2022年3月の1年間にマイナビ転職に掲載された求人の「モデル年収例」から平均値を算出したものです。そして2021年は、全体の平均年収額は約557万円で、2020年版から約3万円増加したとのことです。購買・資材調達職(分類では管理・事務に区分)の給与は2021年の60万円の大幅ダウンからやや持ち直した505万円(前年比+9万円)、発表309職種中171位(2021年の-77位ダウンからさらに-3位)の結果になりました。一方で、仕入れ・バイヤー(企画・経営に区分)は123位で532万円でした。購買・資材調達職の平均からの乖離幅は、わずかに縮小もマイナス52万円(平均比で約1割少ない)です。事務・管理に分類される職種は経理・財務などでも同様の傾向があります。一方で、仕入商品が販売につながるクリエイティブさがある小売バイヤーとの評価の逆転が2021年から継続しています。その他の職種でも、企画などが上位を占める傾向にあります。時勢に応じたキャリア見直しの必要性が明らかになってきたように思えます。以下にこれまでの年度発表値を並べます。 2022年度(調査対象 316職種, 調査期間：2020年4月1日〜2021年3月31日) 購買・資材調達 171位 505万円仕入れ・バイヤー 123位 532万円 2021年度(調査対象 309職種, 調査期間：2020年4月1日〜2021年3月31日) 購買・資材調達 168位 496万円仕入れ・バイヤー 117位 523万円 2020年度(調査対象 312職種, 調査期間：2019年4月1日〜2020年3月31日) 購買・資材調達 91位 556万円仕入れ・バイヤー 200位 489万円 2019年度(調査対象 311職種, 調査期間：2018年4月1日～2019年3月31日) 購買・資材調達 66位 572万円仕入れ・バイヤー 238位 457万円 2018年度(調査対象 316職種, 調査期間：2017年4月1日～2018年3月31日) 購買・資材調達 203位 483万円仕入れ・バイヤー 125位 522万円 2017年度(調査対象 316職種, 調査期間：2016年4月1日～2017年3月31日) 購買・資材調達 161位 506万円仕入れ・バイヤー 88位 547万円 2016年度(調査対象 336職種, 調査期間：2014年1月1日〜2015年12月31日) 購買・資材調達 168位 496万円仕入れ・バイヤー 153位 502万円 2014年度(調査対象 134職種, 調査期間：2007年4月1日～ 2013年6月30日) 購買・資材調達 48位 540万円仕入れ・バイヤー 85位 492万円 ※「仕入れ・バイヤー」には小売業の仕入れ・バイヤーが混ざっている可能性が想定されます。また「購買・資材調達」には発注(Order-to-pay)などが混じっている可能性があります。