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サプライチェーン逼迫の最悪は脱したものの、まだ断続的なモグラたたき状態(時系列グラフあり) -ロイター (2022-12-31) | ||
今年のまとめ(Wrap-up)と来年の予想が混じって報じられている現在ですが、まずは今年のまとめを主体に取り上げてみます。 現在のサプライチェーンの状況として、12月23日にロイターが「モグラたたき経済: 米国の製造業は予測不可能な供給と格闘中(The whack-a-mole economy: U.S. manufacturers struggle with unpredictable supplies)」という題の、いくつかの時系列グラフを含む記事を発表しました。 記事では供給遅延に悩まされる状態が1年間継続したことを振り返りつつ、現在の状況として、次が示されました。 ・ISMの月次調査では、「納期が前月より長くなった」との回答比率が昨年度は過去最高を記録しましたが、現在は「前月より短くなった」との回答が一転して2009年以来の多さとなっているとのこと(時系列グラフあり)。 ・但し、まだ毎週代わる代わるに供給品目のモグラたたき対応が継続している。さらに、ISMに反して、 米国機械工業会(Association of Equipment Manufacturers: AEM)会員企業の6割がまだ悪化傾向と回答。 (12月16日の日刊工業新聞でも「トヨタが国内工場2ラインを稼働停止、半導体不足の影響続く」が報じられるなど、日本企業でもまだ収まってはいないようです) ・NY連銀のグローバルサプライチェーン圧力指数は、大幅な緩和が継続してきたが、中国のコロナ拡大などで、10月と11月はやや緊張化した(時系列グラフあり) ・しかし、最悪の事態は脱したと確信しているメーカーもある 大規模な混乱状態(turbulence)は脱したものの、モグラたたきはまだまだ続く現状を示しています。 参考) トヨタが国内工場2ラインを稼働停止、半導体不足の影響続く-ニュースイッチ(日刊工業新聞)(2022年12月18日) https://newswitch.jp/p/35040 |